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世界で一番好きな桜・祇園枝垂桜

祇園枝垂桜のキャッチ画像
満開の祇園枝垂桜
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のっけからキモいだろうけれど、僕にとってはとても大切なことなので、書き示したい。

「桜が好き」と公言していると、「どこの桜が一番好きですか?」と、まぁまぁ聞かれる。

好きどころか、愛しているのが、京都・円山公園内に立つ、祇園枝垂桜だ。全国はもちろんだが、
ことさら京都人には昔から大事にされていて、毎年多くの人に囲まれ、賑わっている。

ただ、これらの人々は99%が、せいぜい「好き止まり」だ。僕はもう、愛してるから。半端じゃない。

かつての僕はこの桜に、一年365日のうち約300日は逢いに来ていた。断じて嘘ではない。
このときばかりは流石に「桜の旅人」というロマンチックな肩書ではなく、
完全に「桜のストーカー」だった。逢いにこれない約65日は、どこか他府県に旅を出ていたからだ。
撮った写真の枚数など、30,000枚はいっているだろう。
僕はこれまでにこの桜の前で2回、おまわりさんに職質を受けている。それも、「桜を観ているだけです」とiPhoneに大量に保存されているこの祇園枝垂桜の写真のおかげで乗り切っている。愛の力は偉大だ。

今はすっかり落ち着いて、年間約80日ほどと、逢いに来る回数は激減してしまった。

ワシも歳でのぅ…というわけではないのだけれど、毎日撮っていた写真が途切れたのがきっかけだ。
Appleに騙され、iPhoneが初期化されて一部のデータが消えたのだ。だからそう、Appleが悪い。

僕にとっては、一年の始まりはこの桜が咲いてからというほど、重要な指標だ。

ネットの情報など信用せず、画像フォルダの日付と、僕の観察眼が何よりの頼りだ。

例年、3月28日前後には開花しているけれど、ここ数年は4~5日ほど早かった。
2023年なんて、3月24日で満開だった。
これは僕が祇園枝垂桜のストーカーを始めてからの13年間で、最速の記録だ。

この桜ばかりは、SNSで開花状況をこまめに発信したと思っている。

社寺仏閣と違い、この桜があるのは円山公園という24時間開放されている公園だ。
なので、桜の時期も例外ではなく、いつでもその美しい御姿を鑑賞することが出来る。・・・のだが、

時間帯によって花見客の数も、桜の見え方も違う。これは、非常に重要だ。
昼間の11~15時くらいに来ると、もう、揉みクチャにされるほど混雑する。

夜は夜で、花期のライトアップがあるので、観光客の中に仕事帰りの京都人まで加わり、ことさら混む。

では、何時に行くのが良いのか?年間約300日、朝昼晩、ときに丑三つ時にこの桜をストーキングしている僕のおすすめ時間帯は、早朝だ。7時から9時ころまでは人も少なく陽も出ていてじゅうぶんに明るい中で桜をゆっくりと鑑賞できる。
この時間帯にいる人は、みんな穏やかに桜を眺めたり、写真を撮っている。
集団ではやかましい中国人でも、早朝は本当に桜が好きなのであろう個人行動の少数だけで、桜をバックに写真を撮ってあげたりするととても喜び丁寧にお礼を言ってきて、とても感じが良い。花を愛する心に、国境などないのだ!

10時頃から、京都の代表であるこの桜を楽しみに訪れた観光客の他、団体でやかましい中◯人が詰めかけて来て花見会場は喧騒状態となる。写真なんて撮ってもらって当然とばかりに言葉数も少なくスマホを押し付けてくる。
誰が撮ってやるか。是非とも国に帰ってほしい。

17~18時の夕日が沈んでくる頃、人数は一時間ほどやや減少する。

でも僕は、この時間帯も大好き。夕日をバックに桜を眺めていられるからだ。

夕日に映える祇園枝垂桜の画像

そして18時過ぎからはライトアップ待ちのガチ勢たちが準備を始める。
ライトアップが終わる22時を過ぎても、普段は静かなこの公園に、酔っぱらいと羽目を外しすぎた愚か者達の声が響き渡るのだ。

こんなふうに祇園枝垂桜は、時間帯によって表情が変わる。僕はだいたい、朝にゆっくり眺めるのが好き。昼ころからは本当に人が多くなるので、その間は市中の他の桜を観に出かけている。夕方に一瞬人が減るけれど、18:30からは2~3分ごとに空の色が変わり夜となっていく。この時間はさすがの僕も、花見客の中に紛れて桜を鑑賞している。

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